Q.やっぱり我が子を最優先させたいのでそれまで提供はとっておきたいという気持ちが先行してしまいます。

まずは、誤解されやすい次の2点を紹介します。

A5−1.提供後には骨髄は1ヶ月ほどで回復し、1年後には骨髄バンクで再び提供することができます。

現在のところ骨髄バンクで提供できる回数は2回までですが、その理由は、●全国協議会ニュースを引用しますと、
「健康上の問題が起こったわけではありませんが、非血縁ドナーは全くの善意のボランティアであることから、3回目の提供については慎重に対応すべく検討を始めることになったため」 
として決めたもので、一部の人ばかりに多くの負担をせず、多くの人が少しずつ助け合うという意図も含まれます。

3回目の提供について(donorsnet)

A5−2.移植が必要となる人は、10万人に1人程度です。さらにその中で、血縁者で白血球の型が一致するのは、兄弟で25%、親子ではごく稀と言われています。

HLA型って何?(donorsnet)

誰だって、できることなら他人の力を借りずに身内の中で提供者を見つけて移植をしたいのです。でも、それでは多くの方々が提供者を見つけられなかったから、こうして全国・世界を結ぶ「骨髄バンク」や「さい帯血バンク」ができたということをご理解下さい。

また、たとえ提供相手がご家族でなく見ず知らずの方になったとしても、その体験や過程を通じて骨髄移植がどのようなものなのか、ご家族皆さんで話し合うことになり今後のご家族の健康意識にもつながる貴重なものになるのではないでしょうか。


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