Q.大変言いづらいことなのですが、事情により登録抹消となってしまいました。せっかく適合する患者さんが見つかったのに申し訳ない気持ちで一杯で周りの人にも言い出せず、骨髄バンクのことを見かける度に胸が痛みます。

これまでの回答でも紹介していますが、ご家族の反対、休暇が取れない、ご自身の健康上の理由などで、ご本人に提供する意志があっても、登録保留・抹消となる場合があります。その時の辛さや無念さを周りの人に伝えて理解を求めようとしても、気楽に話せない面もあるでしょうし、難しいところもあるかと思います。

骨髄バンクは何十万人もの登録者皆さんで支えあって成り立っています。もちろん、ご自身が骨髄バンクに登録するということにはボランティアによるものだとはいっても、きちんと自覚と責任をもつ必要がありますが、だからといって結果的に提供出来なかったことに関して自責の念に駆られるようなことがあっては、登録の輪は広がりません。むしろ私共としては、提供したいという気持ちを抱くこと自体が、『ありがとう』という感謝の気持ちで一杯なのです。

ですから、たとえ結果として自分の骨髄を提供出来なかったとしても、その体験談を私達にお寄せ下されば、と思っています。どうして提供までに至ることが出来なかったのかを知ることでこれから登録しようと思う人にとって参考になるものを紹介したり、それは我々の力によって改善出来るのかを検討するなどして貴重なご意見として受け止めたいと考えております。

何も骨髄提供だけが貢献につながるものではありません。献血する人、募金する人、普及啓発活動をする人、提供候補者さん・患者さんからの生の声によるご指摘…沢山の皆さんがあらゆる立場からそれぞれの役割を果たすことで初めて骨髄バンクの機能を充分発揮することが出来ますので、是非そのサポートをお願いします。

NPO法人 全国骨髄バンク推進連絡協議会


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